誰に商品を販売しているのか、その顔を明確にイメージすることで、オンラインマーケティングやネット販売がよりスムーズになります。購入客がどう思うのか、どう感じるのか、また行動をどうとるのか、人間的な部分に想像力を使うことができれなければ、カスタマーとコミュニケーションを具現化するのに苦労するでしょう。そこでカスタマーのペルソナ設定が登場します。マーケティング戦略の一環として、顧客ペルソナを設定しましょう。オンラインで購入するお客様とのコミュニケーションを改善するのに役立ちます。
カスタマーペルソナとは何ですか?
カスタマー(顧客)ペルソナとは、バイヤーペルソナとして知られており、ターゲットにしたい顧客のプロフィールを指します。これはリサーチを通して集めた情報や、実際の顧客層がベースになっており、単なる統計情報だけでなく、購買者のライフスタイルや製品を必要とするきっかけとなるペインポイントについての情報も含まれます。
カスタマーペルソナを使うことで、購入者の主要な特性を明らかにすることができます。ただし、これは全ての購入者を代表するものではないこと、ご注意ください。尚、ターゲットとするカスタマーの主要タイプを示すペルソナは、いくつでも作ることができます。
これらのプロファイルを作成することで、マーケティングや商品集め、価格設定に役立つ情報を得ることができます。
カスタマーペルソナを設定するメリット
購入者のペルソナを設定することで、販売とマーケティング戦略を能率化することができます。誰にアプローチしているのか、どうすればよりよくコミュニケーションできるのかを判断する際、クイズのような答え当てゲームになることを避けられます。マーケティングプランの作成に時間を投入することで、メッセージ発信を正しい方向に誘導でき、販売数の確保につなげることができます。
カスタマーによるペルソナが有益な理由:
ターゲットオーディエンスの視覚情報(ビジュアルイメージ)を持つことができ、その顔を具現化することができる
購入準備が整っている顧客に時間を集中させることができる
優先したい顧客のニーズに合わせて商品を集めるためのガイドになる
マーケティングコンテンツ、メッセージング、広告キャンペーンをシームレスにカスタマイズして、ターゲットオーディエンスの特定のニーズに対応することができる
リピーター客として見込める、価値あるビジターをドロップシッピングショップストアに集客する
何よりも、カスタマーのペルソナを設定することは難しくもなければ、高いものでもありません
カスタマーペルソナを構築する方法
1. リサーチ
まだカスタマーがいない場合は、オンラインで情報を収集します。競合他社のウェブサイトを見て、商品レビューを読んでください。購入客は、商品の購入時に、どのような問題に直面しているのでしょうか?競合他社よりもより良い方法で、こうしたカスタマーの問題を解決することができるでしょうか?
製品レビューを読むことで、ターゲットカスタマーの考え方や行動を把握することができます。意見を示す際の表現方法を見るだけでも、教育やライフスタイルなど、様々な情報を獲得することができます。
リサーチを行うもう一つの素晴らしい方法は、カスタマーアンケートを作成することです。これは、すでにカスタマーベースを持っている際に上手く機能します。カスタマーに書いてもらうアンケートは、オンラインショップでの販売後、1年を通して定期的に送ることができます。年齢、場所、サービスの最も気に入っているところなど、プロフィールの構築に役立つ質問を設定します。
ソーシャルメディアプラットフォームからのデータを分析することで、購入者のペルソナを豊かにすることもできます。例えば、Facebookのインサイトでは、あなたの投稿に反応した人たちの人口統計が得られます。
2. カスタマーの要望と課題
カスタマーの購入動機を把握するためには、カスタマーが直面している課題と、必要としている理由を明らかにしてください。例えば家のリノベーションに取り組んでおり、予算が限られている、あるいは赤ちゃんを迎えため忙しく、オンラインで購入できることを望んでいる、などです。
こうしたペインポイントを見直し、競合他社がそれぞれにどう対応しているかを確認することで、さらに購入動機を明確にすることができます。自分の存在を市場にどうアピールするのか、競合他社ではなくどのようなタイプの購入者が自分を選んでくれるのか、市場ではどのように他社に比較し自分の事業が優れているかを考えてください。
この情報を各カスタマープロフィールに取り込みます。
3. バイヤープロフィールを作成する
上記の手順を行うことで、全てのデータを収集することができました。ここからは、バイヤーのペルソナをまとめていきましょう。収集された情報を確認し、パターンとトレンドを探します。プロフィールを個別に分け、少なくとも2~3人のカスタマーペルソナを作ります。各ペルソナのデータを次のカテゴリに整理していきます。
年齢
性別
所在地
仕事
最終学歴
収入
配偶者の有無
子どもの数
消費習慣
よく使用するソーシャルメディアプラットフォーム
興味と趣味
購入に抱いている課題とニーズ
このタイプのライフスタイルプロフィールは、単なる数値ではなく、ターゲットのカスタマーをより人間的に見るのに役立ちます。
ペルソナをより詳細に設定するには、次の内容を追加しましょう:
価格感応度
新商品に向ける関心
ブランドロイヤリティ
健康意識の高さ
環境に優しいブランドへの関心
普段購入しているブランド
例
ここでは、どのようなフォーマットを目指せばよいのか、そのアイディアをいくつかご紹介します。
ジェイコブ:若くてアウトドア志向、そして父である
37歳
若い家族と結婚
IT部門で管理職として働く
ボルボSUVを所有
最近、小さな一軒家を、住宅ローンを申請して購入
アウトドア、キャンプ、サイクリングに興味がある
近くの田舎の地域まで子どもと自転車で走っていきたい
財布に優しい価値ある商品を見つけるのも好きだが、信頼できるブランドの商品を購入する方を好む
普段はLevi’s、Calvin Klein、Tommy Hilfigerの商品を自分用に購入する
子ども用の服は、ZARAやH&Mで購入している
子どもは成長するものなので、子ども用の自転車にお金をかけたくない
InstagramとYouTubeを使用している
ビクトリア:もうすぐおばあちゃんになる
58歳
結婚30年
病院で管理部長として働く
自宅を一軒所有しており、住宅ローンは完済している
郊外に住んでいる
トヨタのハイブリッド車を使用している
夫と年に3回海外旅行をしている
買い物は彼女の最初の孫のためにする
ガーデニングと乗馬に興味がある
買い物のために車を運転するのは好きではないため、オンラインで購入する方が、利便性が高いため好きだ
週に1回ハイエンドスーパーで食べ物を購入している
Facebookを使用して家族と連絡を取り合っている
結論
バイヤーペルソナは便利なツールになります。広告キャンペーンや新商品のローンチ、ドロップシッピングストアの改善の参考情報として役立ちます。事業決定やマーケティングにおける様々な判断は、これまで整理してきた特定のカスタマー情報を参考に行うことができます。カスタマー情報の収集を続けて常に更新するようにし、eコマース製品の拡大につなげてください。
関連記事:
ブランド価値を構築するためのヒント
ドロップシッピングにおけるビジネスプランの作成方法
ドロップシッパーに必要なコピーライティングのヒント