いいInstagramキャプションを書くには、事前にコンテンツをじっくりと企画することが大切です。Instagramのユーザー数は14.8億人。2022年の時点で、世界人口のほぼ20%をこのプラットフォームを介してリーチできます。Instagramユーザーは、インターネット利用者の3割近くを占めています。ドロップシッピングサイトへのトラフィックを増やし、売上アップを目指す最大のチャンスです。
ここでは、魅力的なInstagramキャプションを書くコツをご説明します。
いいInstagramキャプションを書くコツ
さまざまなキャプションの長さを試す
理想的なInstagramキャプションの長さはあるのでしょうか?調査したところ、確かな結論には至りませんでした。クイントリー(Quintly)の2019年度調査では、590万件の投稿と34100件のInstagramプロフィールのパフォーマンスデータが分析されています。この調査では、キャプションの長さが1〜50文字の投稿の方がインタラクションが多いことがわかりました。
0〜1000人のフォロワーを持つInstagramアカウントにおいては、1〜50文字または300文字以上のキャプションを持つ投稿のみ、似た数のインタラクションが報告されました。
ドロップシッピング関連の投稿の文字数を決定する一番の方法は、さまざまな長さの投稿を作成しInstagram上で実験しみることです。長いキャプションの投稿と短いキャプションのインタラクション数を比較して、最適な長さを見つけましょう。
絵文字を使用するかどうかを決定する
人間行動進化学会( Human Behavior and Emerging Technologies)が2022年に発表した研究では、ブランドがSNS広告、新商品の発表、SNS投稿のコメント返信に絵文字を使用したとき、顧客はよい印象を受けることがわかりしました。この研究によると、絵文字を使用するブランドは「より創造性と革新性に優れている」印象を与えます。
コンテクストが重要
しかし、研究によると絵文字を使用するべきではない場合もあります。ブランドが不良品のリコールなどネガティブなことを発表する際、SNS投稿に絵文字を含めることは顧客の視点から不適切に見えます。状況の深刻さに応じて、絵文字の使用を避け、メリハリのある使い方を意識しましょう。
顧客ペルソナを考慮する
ターゲットオーディエンスの対象年齢も、絵文字を使用するかどうかを左右します。アンケート調査に参加した若者や女性は、日常生活で絵文字をもっと使用する傾向があり、ブランドにおける使用は適切だと思っています。
絵文字入り投稿の平均数
クイントリー(Quintly)のレポート結果に一旦戻りましょう。この調査で分析されたInstagram投稿の52.3%には絵文字が含まれていませんでした。典型的な顧客プロフィールと商品のコンテクストに基づき、絵文字の使用がドロップシッピングブランドに適切なのかどうかを判断してください。
正しい数のハッシュタグを選択する
Hootsuiteによると、Instagramを始めたばかりのブランドにとって、投稿ごとにおよそ11個のハッシュタグを使用することが理想的です。そうすることで、キャプションにハッシュタグを詰め込みすぎず、顧客の興味を引くことができます。Instagramでは現在、投稿ごとに最大30個のハッシュタグを付けることが許可されています。しかし、実際に30個のハッシュタグを使用するのにメリットがあるのか、状況に応じて評価しましょう。
シャドウバンされないように気をつけて
ハッシュタグを付けすぎたり、すべての投稿に同じハッシュタグを付けたり、関連性のないハッシュタグを含めてしまうと、ブランドのInstagramアカウントがシャドウバンされてしまう恐れがあります。「シャドウバン」とは、一時的にブランドのコンテンツがアプリの利用ユーザーに見えなくなるペナルティのことです。
最も一般的なハッシュタグ数
クイントリー(Quintly)の研究によると、一般的に1〜3個のハッシュタグが使用されています。1〜10個の範囲でハッシュタグを付けることで、投稿のエンゲージメント指数を高める効果が得られると報告しています。
1000万人と膨大なフォロワー数を誇るInstagramアカウントは、通常0〜3個のハッシュタグを使用しています。ハッシュタグをまったく使用しないことは、アカウントのエンゲージメントを最大限に伸ばす効果をもたらしました。
Instagramの利用経験が少ないブランドは、10〜11個のハッシュタグを使用し、ブランドのビジビリティと認知度を高め、フォロワー数を増やすことに焦点を置くといいでしょう。フォロワー数が1000人未満のアカウントは、投稿ごとに10個以上のハッシュタグを使用することで、Instagramユーザーからのインタラクションを効果的に増やせられます。
フォロワー数が1000~1万人に達した場合、最適なハッシュタグ数は1~3個に減ります。
ブランドのトーンを考慮する
ブランドのキャプションで使用するトーンや言葉づかいは、業界や販売商品によります。高齢のオーディエンス層にアピールしたい、より「真面目」な商品に特化したECブランドは、絵文字の使用を抑え、ニュートラルからフォーマルなトーンに一貫性を保ち、完全かつ正しい文法を使用した文章をキャプションに含めましょう。
B2C市場向けのEC商品は、ほとんどこのようなカテゴリに該当しません。しかし、一度事業のブランディング戦略と顧客ペルソナを確認し、Instagramキャプションに適したトーンや言葉づかいを選定するために、ある程度の下調べを行うといいでしょう。
セールストークを控える
メインメッセージを選択する際、強引なセールストークは極力控えることがベストです。データリポータル(Data Reportal)の2022年度調査によると、広告オーディンエンス層の大部分は25歳から34歳のInstagramユーザーです。つまり、ミレニアル世代のユーザーがメインです。この世代は、ブランドと接する際、あまり堅苦しいトーンを一般的に使用しない傾向があります:
簡潔ないいストーリーテリング
偽りのないオーセンティックなコンテンツ
ブランドによる社会・政治・環境貢献
クイズやアンケート
ユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)
マイクロインフルエンサー
取り残されることへの恐れ(FOMO)を活用する
期間限定セールで緊急性を生み出す
スプラウト・ソーシャル(Sprout Social)によると、Z世代などの若い世代の間では、遊び心のある、創造的で楽しいことが重視されています。
最初の文章が最も重要
長いInstagramキャプションはすべて表示されず、最初の文章のみ表示されます。すべて表示するには、ユーザーはわざわざ「続きを読む」をクリックする必要があります。最初から表示される部分をフル活用して、興味深いお得情報などを書き込みましょう。
読まずにスキャニングする傾向
インターネット利用者やSNSユーザーは、大半の場合はスキャニングして(大まかにざっと読み通す)情報を読み取る傾向があります。ニールセン・ノーマン・グループ(Nielson Norman Group)の研究者によると、1997年以降、人はネット上の情報をよく読むことなどほとんどありません。Eコマースおよびドロップシッピング事業がSNSコンテンツを書く際、非常に重要なポイントです。コンテンツを書くコツは次のとおりです:
文章は短く、簡潔に
不要な情報をコンテンツに詰め込まない
シンプルな言葉を使用する
専門用語を控える
必要に応じて、箇条書きを使用する
時間・エネルギーを無駄にしたくない人向けに書く
SNSユーザーの集中力の短さをお忘れなく
コールトゥアクション(CTA)を決める
投稿を読んだら、Instagramユーザーに次は何をしてほしいですか?Instagramでは、投稿キャプションにリンクを付けることが許可されていません。ユーザーをあるサイトにリダイレクトしたい場合は、プロフィール欄のリンクをクリックするようユーザーに頼むことができます。他にも新商品の発売のプロモーション投稿、ユーザー生成コンテンツの共有、セールのお知らせや、ヒット商品をピックアップする投稿を用意できます。
キャプションのコールトゥアクションの例:
プロフィールのリンクをクリックしてください
友達をタグ付けしてね
「どっちの香りが好き?」などのアンケート質問
春セレクションを購入する
セールはこちらから:ストーリーのリンク
このコードを入力して10%オフ:CODE 10
すべてのInstagram投稿にコールトゥアクションを含める必要はありません。売り上げを伸ばしたり、情報を提供したり、クリエイティブ・面白い・興味深い投稿を共有したり、投稿を目的別に活用しましょう。
まとめ
Instagramはとにかくビジュアル重視のプラットフォームです。Instagramマーケティング戦略で一番大切なことは、印象的かつ高品質の美しい写真と動画を投稿することです。これに適切なキャプションを加えることで、ブランドの投稿が数十万人のユーザーにリーチする可能性があります。決して見逃したくない、コンテンツマーケティングの絶好のチャンスです。Instagramキャプションを活用して、効果的に集客しましょう。
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